気温40℃。
太陽がいつもの半分くらい近くにあるようなジリジリと痛い日差し。
カラカラの空気の中では汗が出ない。
遙か地平線から伸びてくる限りなく直線の道路。
時速100キロ越えの平らなマシンが一瞬でカメラの前を通り過ぎる。
10月下旬、オーストラリアで行なわれたソーラーカーの世界大会「グローバルグリーンチャレンジ2009」。
この世界最大級のソーラーカーレースは太陽光のみを動力源としてオーストラリア大陸を北の街ダーウィンから南の街アデレードまで日本列島よりも長い3021kmを縦断するいう過酷なもの、世界各国から大学や企業が最先端のソーラーシステムを駆使し参戦します。
この大会に日本から東海大学の新型ソーラーカー(tokai challenger)のドライバーとして参戦したのが、かつて数々のラリーカーの大会で活躍し世界制覇も成し遂げたラリードライバー篠塚健次郎さん(現在は山梨県北杜市在住)その篠塚さんのドキュメンタリー番組の撮影の為オーストラリアロケに行ってきたのです。
篠塚さん(中)とYBSの荻野ディレクター(左)
高性能な化合物太陽電池(シャープ製)を搭載した「tokai challenger」最高速度はなんと150㎞/h
大陸を北から南まで縦断するスチュアートハイウェイがレースの舞台。5日間のレース期間の中、各チームがキャンプなどを繰り返しながらゴールを目指す。
道沿いにはトラックなどに撥ねられたカンガルーやワラビーの死体が所々に。
「ロードトレイン」というトラックのバケモノ、最高4連結のまである。このガソリンをブチまいて走るロードトレインをガソリンを一切使わないソーラーカーが時速100k越えで追い越すところには未来への時代の変化が感じられる。
ノーザンテリトリー州では気温は40℃前後、エアコンなどもちろん付いてないソーラーカーのコックピットは50℃を越えると言います。 とにかくハエが多い・・・
山田先生はチーム約25人分のケータリングなどを担当、過酷なレースの中オージービーフのステーキやキャンプの定番おいしいカレーなど食材が容易に手に入らない環境の中、幸せなひと時をいただきました!後で聞くと移動中の車のなかでたまねぎを剥いたりしていたそうです。ありがとうございましいた!
番組では還暦を向かえ、ガソリンを使わず太陽光だけで走るソーラーカーでの新たなる挑戦を始めた篠塚さんの走り続ける思いを追います。
2009年12月19日14:00~ YBSテレビにてOA予定。
技術部カメラマン種田淳一
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